Xamarin逆引きTips
Xamarin Studio(Mac版)で複数のソリューションを開く/複数起動するには?
Macで開発中に、複数のソリューションをXamarin Studioで開く方法と、複数のXamarin Studioを立ち上げる方法を説明する。
開発中に、別のソリューションを見たり、動かしたりしながらコードを書きたいケースがあるだろう。今回は、Xamarin Studioで複数のソリューションを開く方法を解説する。
1Xamarin Studioで複数のソリューションを開く
まずはXamarin Studio自体の機能を使って、複数のソリューションを開く方法を解説する。
まず、通常の手順で1つ目のソリューション「TestApp1」を開く(図1)。
次に、メニューバーの[ファイル]-[開く]から、2つ目のソリューション「TestApp2」を選択し、[現在のワークスペースを開く]のチェックを外して[Open]ボタンを押す(図2)。
すると、以下の画面のように、Xamarin Studioで2つのソリューションが開かれる。
複数のソリューションを開いた状態では、選択したソースコードが属するソリューションが実行/デバッグの対象となる。
ただ、この状態はXamarin Studioを終了してしまうと消えてしまう(もう一度、上記の手順を行う必要がある)ので注意が必要だ。
2Xamarin Studioを複数起動する(ターミナル使用)
複数のソースコードを並べて表示させたい場合は、複数のXamarin Studioを起動する方法がある。Macのアプリは全般的に複数起動ができないが、ターミナルを使用するとそれが可能だ。
1つ目のソリューションを通常起動したXamarin Studioで開いた状態で、ターミナルを起動し以下のようなコマンドを実行する
open -n /Applications/Xamarin\ Studio.appすると以下の画面のように、Xamarin Studioが複数起動できる。
3Xamarin Studioを複数起動する(Xamarin Studio Launcher使用)
2の方法でいつもターミナルからコマンドを入力するのは面倒なので、スクリプト化して実行してもよいが、便利なアプリケーションを紹介しよう。
このアプリケーションをインストールして実行すると、2で解説したようなことを行ってくれる。下の画面は、MacのMission ControlからXamarin Studio Launcherを選択したものだ。
DockにXamarin Studioの代わりに、このXamarin Studio Launcherを登録するなどして使用するとよいだろう。
まとめ
複数のソリューションを開きたいとき、最も便利なのはXamarin Studio Launcherなので、インストールしておきたい。
また、Xamarin Studio 5.2では「サイドバイサイド編集」が搭載されるもようなので、こちらも期待して待ちたい。アルファ版なら今すぐ試すことが可能だ。
※以下では、本稿の前後を合わせて5回分(第9回~第13回)のみ表示しています。
連載の全タイトルを参照するには、[この記事の連載 INDEX]を参照してください。
9. Xamarin.Formsでダイアログボックス(とBusyインジケーター)を表示するには?
ダイアログ(=iOSのUIAlertView/AndroidのAlertDialog)や、処理実行中を示すBusyインジケーターを、Xamarin.Formsで表示する方法を解説する。これらは共通のAPIを使って実装できる。
10. Xamarin.Formsでカスタムダイアログを表示するには?(MessagingCenter利用)
Xamarin.Formsで共通のAPIが提供されているダイアログ(=iOSのUIAlertView/AndroidのAlertDialog)以外のプラットフォーム個別のダイアログを表示する方法を解説。その呼び出しにはMessagingCenterが利用できる。
11. 【現在、表示中】≫ Xamarin Studio(Mac版)で複数のソリューションを開く/複数起動するには?
Macで開発中に、複数のソリューションをXamarin Studioで開く方法と、複数のXamarin Studioを立ち上げる方法を説明する。
12. Xamarin.Formsの既存のコントロールを拡張するには?
Xamarin.Formsのコントロールにはプラットフォーム共通の基本的な機能しか含まれていない。既存のコントロールを拡張して、ネイティブ側で機能を追加する方法を解説。
13. Xamarin.Formsで新しいコントロールを作成するには?
Xamarin.Formsでは、既存のコントロールを拡張できるだけでなく、全く新しいコントロールを作成することもできる。その内部には、iOS/Androidで違うコントロールを含めたりできる。その作成方法を解説。