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NuGetで.NETライブラリ用のセキュリティ更新プログラムを適用可能に(.NET 4.5.1向け)

2014年11月4日

海外で注目されているニュースを、日本の技術者向けに。NuGetで能動的にアプリ向けのセキュリティ更新を適用できるように。第1回目のパッチを提供開始。

デジタルアドバンテージ 一色 政彦
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 海外で注目されているニュースがあるので、日本の技術者向けに紹介したい。

.NET NuGetライブラリ用のセキュリティ更新プログラム

 Microsoft Update(以下、MU)上のものと同じ「.NETライブラリ用のセキュリティ更新」がNuGet経由で提供されるように、.NETライブラリのNuGetパッケージが拡張された(この拡張は今年1月に発表され、実際に拡張された.NET NuGetライブラリの最初のリリースが1週間前に公開された)。これにより、エンドユーザーだけでなく、エンタープライズカスタマーにも、世界的に素早くセキュリティ更新が届けられるようになると、マイクロソフトは説明している。

 セキュリティ更新については、MUとNuGetの2つの方法で提供されるようになり、MUからユーザーにセキュリティ更新が降ってくるのを待たなくても、NuGetで能動的にアプリ向けのセキュリティ更新を適用できるようになる。

 NuGetはこれまでの3年ほどで、.NET Frameworkの各種ライブラリ(「Microsoft.AspNet.Mvc」など)を素早く導入する方法として開発者の間で定着してきた。そういった経緯から、特にエンタープライズ顧客向けのサーバーアプリやデスクトップアプリにおける.NETライブラリのセキュリティ更新を「NuGetパッケージで素早く適用したい」というニーズが高まってきていた。そこでマイクロソフトは、この更新モデルを.NET Framework 4.5.1(以降)に取り込んだというわけだ。

 なお、この更新モデルには以下のポリシーが定められている。

  1. この仕組みは、セキュリティ更新のためだけに使われる
  2. この仕組みでは、機能変更(breaking changes)は提供されない
  3. 脆弱(ぜいじゃく)性があるバージョンのアセンブリのみが修正される

 現時点で実際に、「ASP.NET MVCの脆弱性に対するセキュリティ更新」がNuGetで配布されている。具体的に以下の4つのNuGetパッケージだ。

参考文献
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1. 【現在、表示中】≫ NuGetで.NETライブラリ用のセキュリティ更新プログラムを適用可能に(.NET 4.5.1向け)

海外で注目されているニュースを、日本の技術者向けに。NuGetで能動的にアプリ向けのセキュリティ更新を適用できるように。第1回目のパッチを提供開始。

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